どうして投票所では鉛筆なの?自分のペンは使っちゃダメなの?

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選挙の日に投票所へ行くと、記入台に鉛筆がずらっと並んでいますよね。

「え、なんで鉛筆?インクのペンのほうが消えにくくて安心なんじゃ…?」と、ふと疑問に思ったことがある方も多いんじゃないでしょうか。

中には、「自分の愛用ペンで書きたいな〜」って思ったことがある人もいるかもしれませんよね。

そこで今回は、「どうして投票で鉛筆が使われているのか」、そして「自分で持ってきたペンを使ってもいいのかどうか」について、理由やルールをわかりやすくお伝えしていきます!

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投票用紙って紙じゃないの?意外と知られていないその素材とは

 

選挙のときに渡される投票用紙、あのサラッとした独特の手触り、ちょっと気になったことありませんか?

一度触ると「なんか普通の紙と違うな…」って感じる方も多いと思うんですよね。

実はあれ、見た目こそ紙っぽいですが、実際には全然違う素材でできているんです。

その名も「ユポ」。これはポリプロピレンというプラスチック系の素材を使った“合成紙”で、感触は紙に近くても、実態はフィルムのような性質を持っています。

ちなみに「ユポ」という名前は、ユポ・コーポレーションという日本の会社が開発した商標で、1960年代から使われているんですよ。

今では日本だけでなく、海外の選挙でも広く活用されているくらい、信頼性の高い素材なんです。

どうしてユポが使われてるの?その理由をチェック!

ユポが投票用紙に選ばれているのは、ちゃんとした理由があるんですよ。

偽造防止に効果的

  • プラスチック製のため、家庭用のコピー機などで簡単に複製できない

  • 特殊な印刷技術や透かし加工との相性が良く、不正防止対策が取りやすい

  • 水に濡れても文字がにじまないので、読み取りやすさもばっちり

 

実はエコにも配慮されている

  • とても丈夫な素材なので、長期間の保管にも耐えられる

  • リサイクルも可能で、環境への負担を減らすことができるんです

雨の日の投票で用紙が濡れてしまった…なんて経験がある方もいるのではないでしょうか。

普通の紙だったらすぐにふにゃふにゃになって、文字も読めなくなってしまいそうですよね。

でもユポなら、そんなときでも安心!濡れてもちゃんと読めるし、破れにくいのでとても頼りになります。

身近なようであまり注目されることのない投票用紙ですが、こうした工夫がしっかり詰まっているんですよ。

次に投票へ行くときは、「これってあのユポなんだな〜」なんてちょっと気にしてみると、選挙がより身近に感じられるかもしれませんね。

ボールペンじゃダメなの?鉛筆が投票で選ばれる納得の理由

 

さて、選挙の投票といえば鉛筆。これ、よくよく考えるとちょっと不思議ですよね。

「なんで今どき、ボールペンじゃなくて鉛筆なの?」と感じたことがある方も多いのではないでしょうか。

実はそこには、投票用紙に使われている“ユポ紙”という素材の特性が深く関係しているんです。

ユポ紙ってどんな紙?インクが乾きづらい理由とは

ユポ紙はポリプロピレンなどの合成樹脂から作られていて、水分をまったく吸収しないという特徴があるんです。

私たちが普段使っている普通の紙なら、ボールペンのインクはすぐに染み込んでサッと乾いてくれますよね。

でもユポの場合そうはいきません。

インクは表面にとどまったまま。

しっかり乾くまでにけっこう時間がかかるんですよね。

この“乾きにくさ”が、投票では思わぬトラブルを引き起こす原因になってしまうんです。

インクが乾いてないとどうなる?投票箱の中を想像してみて

もし、インクが完全に乾いていない状態で投票用紙を箱に入れたとしたら……

その用紙が他の投票用紙と重なって擦れることで、いろいろな問題が起きてしまうんです。

たとえば──

  • インクが他の用紙に移ってしまう

  • 書いた名前や政党名がにじんで読めなくなる

  • 最悪の場合、複数の票が無効になってしまう可能性も…

しかも投票箱の中って、用紙同士がきれいに並んでいるわけじゃなくて、どんどん重なっていきますよね。

インクのにじみが広がって他の人の投票内容まで影響してしまったら、開票のときに混乱するのは目に見えています。

選挙の公正さや信頼性を守るためにも、こういったリスクはできるだけ避けたいところなんですよね。

鉛筆だからこその安心感

こうした背景があるからこそ、鉛筆が採用されているんです。

鉛筆ならユポ紙にもしっかり文字が書けますし、インクのように乾くのを待つ必要もありません。

こすれても文字がにじむことは少なく、他の用紙に影響を与える心配もぐっと減ります。

「えっ、今どき鉛筆って古くない?」なんて思っていた方も、理由を知ると納得できますよね。

見た目は地味でも選挙という大切な場面では信頼性こそが最優先。

そんな意味でも、鉛筆は理にかなった選択なんです。

消えやすい?いえいえ、鉛筆の文字は意外とタフなんです!

 

「鉛筆って消しゴムですぐ消えるし、長いあいだ保管するには向いてないんじゃ…?」

そんなイメージ、持っている方も多いかもしれませんね。

でも実は鉛筆の文字ってとても優秀で、時間がたっても劣化しにくいんですよ。

その理由は、芯の主成分である“黒鉛(グラファイト)”の安定性にあります。

環境に強い!鉛筆の文字が残りやすい理由

黒鉛は科学的にとても安定している物質なので、外部環境の影響を受けにくいんです。

たとえば…

  • 消しゴムで消さない限り、日常の摩擦ではほとんど消えない

  • 紫外線にも強く、日に当たっても劣化しにくい

  • 酸性やアルカリ性の空気でも変質しにくい

  • 気温の変化が激しくても、文字がにじんだり溶けたりしない

このような理由から、「保存性が高い筆記具」として鉛筆は長年重宝されているんですよね。

歴史も証明する鉛筆のすごさ

実際、世界中の博物館や資料館では古い手稿や記録文書などに鉛筆書きのものが多く残されています。


中には100年以上前の鉛筆文字が今でもはっきり読める状態で保管されているものもあるんですよ。

小説家の原稿や歴史資料の下書きが鉛筆で書かれていることが多いのも、当時の人々が「長く残せる筆記具」として信頼していた証拠かもしれませんね。

ボールペンが万能とは限らない?

一方「インクだから安心」と思われがちなボールペンにも、実は意外な弱点があるんです。

水性タイプのボールペン

  • ちょっと水がかかっただけでインクがにじんでしまう

  • 湿度の高い場所に長く置いておくと文字が薄くなることも

  • アルコールで拭くとあっさり消えてしまうこともあります

油性インクでも注意が必要

  • 強い日差しで色が薄れてしまったり

  • 高温になるとインクがにじみ出たりする可能性も

  • 一部の溶剤でインクが溶けてしまうこともあるんです

ゲルインクタイプは?

  • 寒い場所ではインクが固まって出にくくなる

  • 時間の経過とともに色が変化したり、読みづらくなったり

  • 紙の種類によってはしっかり定着しない場合もあるんですよね

見た目はしっかりしてそうでも、実はボールペンって意外とデリケートなんです。

長期保管が必要な選挙では、やっぱり鉛筆が安心

公職選挙では、投票用紙を一定期間保管しておく必要があるってご存じでしたか?

たとえば衆議院選挙では3年、参議院ではなんと6年ものあいだ保管されるんです。

しかも、選挙結果が争点になる訴訟では、実際の投票用紙が証拠として提出されることもあります。

そんなとき、文字がにじんで読めない…なんてことになったら、大問題ですよね。

だからこそ、長期にわたって文字が安定して残る鉛筆が、投票の場面で信頼されているんです。

「鉛筆って昔ながらでちょっと頼りない…」と思っていた方も、こうして背景を知ると見方が変わりますよね。

消せるのに残る、不思議だけど頼もしい――鉛筆は、意外にも現代でもしっかり活躍している筆記具なんです。

マイペンで投票してもいいの?知っておきたい選挙での筆記具のルール

投票所に行くと、たいていの記入台には鉛筆が置いてありますよね。

でも、「あれ?自分のペンを使っちゃダメなのかな?」と疑問に思ったこと、ありませんか?

実は、公職選挙法では「鉛筆を使わなければいけない」という決まりはないんです。

つまり、法律的には自分の筆記具を使っても問題ないというわけなんですよね。

自分の筆記具、使えるけど条件アリ!

とはいえ、どんなペンでもOKというわけではないんです。
使える筆記具には、いくつかの条件があるのでチェックしておきましょう。

使用が認められる筆記具の条件は…

  • インクまたは芯の色が黒または青であること

  • 誰が見ても文字がはっきり読めること

  • 投票用紙を破いたり、穴をあけたりする可能性がないこと

  • 投票内容が他人に知られたりしないよう、秘密が守られること

こうしたポイントを満たしていれば、自分のペンを使って投票しても大丈夫なんです。

逆に使わないほうがいい筆記具もあるんです

見た目には問題なさそうでも、実は投票に不向きな筆記具もいくつかあるんですよね。
理由と一緒にご紹介しておきます。

赤ペンはNG!
赤色のインクは票が目立ちすぎて、他の投票と区別がつきやすくなってしまいます。
これは「投票の秘密」を守るうえで大きな問題になるので、避けたほうがいいんです。

蛍光ペン・マーカー
文字が太くなりすぎたり、裏にインクが透けてしまって他の欄に影響を与える可能性があるんですよね。見た目のインパクトはありますが、投票には向きません。

フェルトペン
インクがたっぷり出るタイプだと、投票用紙に使われているユポ紙では乾きが遅く、にじみやすいんです。こすれて読めなくなってしまうリスクもあるので注意が必要です。

シャーペンも実は不向き
芯が細くて文字が薄くなりがちですし、芯が折れやすくて紙を傷つけてしまうことも。大切な投票用紙を破いてしまうリスクがあるので、できれば避けたいところです。

「せっかくだからお気に入りのペンで書きたい!」という気持ち、よくわかりますよね。

でも選挙は、一人ひとりの大事な意志をしっかりカタチにするための大切な場面です。

万が一に備えて、確実に読めてトラブルの少ない筆記具を選んでおくと、より安心して投票できますよ。

選挙のかたちはこれからどう変わる?テクノロジーが描く未来の投票スタイル

これまで私たちが慣れ親しんできた「紙と鉛筆」での投票は、シンプルながらも正確性が高く、長年信頼されてきた方法ですよね。

でも最近では、デジタル技術の発展に伴って、選挙そのもののスタイルにも少しずつ変化の兆しが見えてきているんです。

日本でも少しずつ広がっている電子投票の取り組み

すでに国内のいくつかの自治体では、タッチパネル式の電子投票機を使った実証実験が進められています。

この新しい仕組みによって、次のようなメリットが期待されているんですよ。

  • 開票作業の時間を大幅に短縮できる

  • 手作業によるミスが減らせる

  • 高齢者や体の不自由な方でも操作しやすい

  • 紙のコストや印刷、保管にかかる負担を軽減できる

こうした利点を活かして、より効率的でアクセスしやすい投票環境を目指す動きが始まっているんです。

海外ではすでに進んでいる国も

エストニア
2005年から国政選挙にインターネット投票を導入し、今では約半数の有権者が自宅からオンラインで投票しているそうです。
投票のデジタル化においては、世界でも最先端の取り組みですよね。

ブラジル
1996年から電子投票システムを全国的に導入。
現在ではほぼすべての選挙で電子化されており、開票結果も数時間以内に確定する効率の良さが注目されています。

韓国
2004年から段階的に電子投票を導入。特に海外に住んでいる有権者向けのネット投票で、着実に成果を上げているんですよ。

便利なだけじゃない。慎重に向き合うべき課題も

とはいえ、電子投票がすべての問題を解決してくれるわけではありません。

導入にあたっては、次のような課題にもきちんと向き合う必要があります。

  • ハッキングなど、外部からのサイバー攻撃のリスク

  • システムエラーや機器の故障時の対応体制

  • デジタル機器に慣れていない人へのサポートの必要性

  • 投票内容の秘密をどのように守るかという技術的な保障

こうした点をクリアするため、各国ではさまざまな研究や実験が続けられているんです。

ブロックチェーン技術で透明性アップ?

近年では、ブロックチェーンを活用した投票システムの開発も進んでいます。

記録の改ざんを防ぎつつ、透明性を確保できるこの技術は、将来的に選挙の信頼性を高める可能性があるとして注目されています。

日本でもルールづくりが進行中

2023年には、地方自治体向けの電子投票に関するガイドラインが見直され、より安全で現実的なシステム構築に向けた動きが本格化しています。

とはいえ、新技術がどんなに進んでも、「紙と鉛筆」という伝統的な投票方法が持つ安心感や確実性が、簡単に置き換えられるものではないという声も根強いですよね。

あの鉛筆に込められた選挙の本質

投票所で手渡される鉛筆――あれには、ただの道具以上の意味が込められているんです。

特殊な用紙「ユポ」にしっかり書けること、時間が経っても文字が読みやすく残ること、そして何より誰もが平等に、確実に意思を示せること。

こうした点が評価されて、鉛筆は今も現役で使われているんですよね。

テクノロジーがどれだけ進んでも、「公正で信頼できる選挙を支える」という原則だけは、これからもずっと大切にされていくはずです。

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