YouTubeを開いたとき、心当たりのないミックスがずらりと並んでいて「いつ作ったんだろう?」と驚いたことはありませんか。
特に音楽系の動画をよく再生する人ほど、似たテーマのミックスが次々と生成されてしまい、扱いにくさを感じやすい傾向があります。
実はこのミックス、トラブルでもバグでもなく、YouTubeが視聴履歴や再生傾向をもとに自動で作り上げているおすすめプレイリストです。
便利に思える一方で、
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興味のない動画が含まれる
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消しても時間が経つとまた表示される
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ホーム画面に増えすぎて邪魔に感じる
など、不便さを感じる場面も少なくありません。
そこでこの記事では、
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YouTubeが自動ミックスを作成する仕組み
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スマホ・PCでの削除(実質的な非表示)手順
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表示を減らすために見直しておきたい設定項目
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自分の使いやすいプレイリストを作るコツ
といったポイントを、初めての方でも理解しやすいよう順序立ててまとめました。
読み進めていけば、自分の意図しないミックスをどのようにコントロールすればいいのかが自然と分かり、YouTubeをより快適な状態に整えるヒントが見つかるはずです。
ちょっとした設定の見直しや整理をするだけで、ホーム画面の印象もぐっとスッキリしますよ。
YouTubeがミックスを自動生成するのはどうして?
YouTubeでときどき目にする「ミックス」という再生リストは、ユーザーが作成したものではなく、YouTubeが裏側で収集したデータをもとにAIが組み立てたものです。
このリストは、次のような行動情報を手がかりにまとめられています。
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視聴履歴:どのジャンルをよく見ているか
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高評価・低評価:好き嫌いの傾向
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チャンネル登録:興味の軸
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視聴時間やスキップ動作:熱中している動画かどうか
こうした情報を分析して、AIが共通点のある動画をひとまとめにし、「この内容なら次に見る可能性が高いだろう」と判断した動画を並べてくれる仕組みです。
● 例としては…
たとえば、特定のアーティストの曲を何曲か続けて視聴すると、その周辺ジャンルの音楽が選ばれ、「○○ミックス」としてホーム画面に並ぶことがあります。
これは、YouTube側があなたの好みに合わせて“自動で作る再生リスト”という位置づけです。
ミックス生成には視聴履歴や検索履歴が深く関係
自動ミックスをつくる際に最も影響するのは、日頃の視聴と検索の履歴です。
AIが参考にするのは、次のような行動パターンです。
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検索したキーワード
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再生した動画の数やジャンル
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視聴した順番、頻度
これらのデータから視聴者の興味を推測し、近いテーマの動画を集め、再生リストとして表示します。
たとえば「和食 レシピ」で検索して動画を数本視聴すると、しばらくして「和食ミックス」や「料理ミックス」など関連性のある自動リストがホーム画面に出てくることがあります。
履歴をそのまま蓄積するほどミックスが増えていく傾向があり、意図していない動画が混ざる原因にもなります。
ミックスが完全に消せない理由とは?
多くの人が疑問に感じるのが、「削除してもなぜまた表示されるの?」という点です。
理由はシンプルで、ミックスは構造上“消す”のではなく“生成され続ける”リストだからです。
YouTubeのAIは常に新しいデータを読み込んでおすすめを作成しているため、ミックスを削除しても、新しい視聴履歴をもとに再びリストが作り直されます。
● つまり、永久削除できない仕組み
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AIが常時学習している
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自動生成を前提とした設計
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削除は「非表示」のようなもの
こうした理由から、ユーザー操作でミックス生成を完全に止めることは難しく、「出にくくする対処」が必要になります。
このあと、スマホ・PCでできる操作方法をやさしく解説していきます。
※現状では、完全削除は難しい仕様になっています。
ミックスを削除・見えにくくする方法
ミックスが増えて邪魔に感じる場合、スマホやPCから削除(=非表示に近い操作)できます。
ただし、YouTubeの仕組み上「復活」することも多い点は理解しておきましょう。
● スマホ(iPhone/Android)の削除手順
スマホユーザー向けに、もっとも一般的な操作手順を紹介します。
手順
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YouTubeアプリを開く
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画面下の「ライブラリ」を選ぶ
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再生リストの中から対象のミックスをタップ
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右上のメニュー(三点)をタップ
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「削除」または「ライブラリから削除」を選択
この操作で一度はリストが消えますが、履歴が溜まっていくと再生成される場合があります。
アプリが古いと削除項目が表示されないことがあるため、アップデートしてから再度試すとスムーズです。
PCブラウザで削除・非表示にする方法
PCでの操作は画面が広く整理しやすいのが特徴です。
手順
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YouTubeの左メニューから「ライブラリ」を開く
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一覧からミックスリストを選択
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リスト右上のメニュー(三点)をクリック
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「削除」または「非表示にする」を選ぶ
削除しても再登場する場合は、次の作業も併用すると改善することがあります。
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ブラウザのキャッシュ削除
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アカウントのログアウト → 再ログイン
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シークレットモードで確認
「興味なし」を活用して表示回数を減らす
ホーム画面でミックスが頻繁に出てしまうときは、「興味なし」設定が役立ちます。
操作方法
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ホームまたはおすすめエリアで対象のミックスを探す
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右側の三点メニューを開く
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「興味なし」を選択
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理由を聞かれた場合は該当項目を選ぶ
この設定を繰り返すことで、AIが「このジャンルは好まれない」と認識し、徐々に表示されにくくなります。
※効果が現れるまで時間がかかることがあります。
ミックスが復活しないようにする根本対処
ミックスが繰り返し現れる場合は、AIが学習する材料そのものを減らすことが大切です。
視聴履歴・検索履歴の管理でAI学習を抑える
履歴はミックス生成の中心材料なので、これをコントロールすると自動生成が大幅に減ります。
スマホ
設定 → 履歴とプライバシー →
「視聴履歴を削除」または「一時停止」
PC
左メニュー「履歴」 →
「すべての履歴を削除」または「履歴を一時停止」
履歴を止めるとミックス生成はほぼ抑えられますが、同時におすすめ精度も下がるため、必要に応じて切り替えると良いでしょう。
自動再生をオフにして連続視聴を防ぐ
自動再生がオンの場合、関連動画が次々再生され、その履歴をもとにAIがミックスを作成します。
オフにするには
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スマホ:動画画面右上の「自動再生スイッチ」をOFF
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PC:再生画面右上のスイッチをOFF
音楽や作業用BGMを連続再生する習慣がある人には特に効果的です。
自作プレイリストで“AI任せ”から“自分で管理”へ
自動ミックスに頼らず、自分でリストを作って視聴すると、AIの生成頻度は大きく減少します。
作り方
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動画下の「保存」→「新しいプレイリスト」(スマホ・PC共通)
お気に入り動画をマイリストにまとめ、そこから再生する習慣をつけると、ミックスに依存しない視聴環境が整います。
削除しても消えないときに試すトラブル解決
ミックスが何度削除しても復活する場合、次のような原因が考えられます。
● 一時的な不具合・サーバー側の処理遅延
YouTube側のアップデート直後やネットワークの影響で、設定が反映されないことがあります。
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削除後すぐ復活 → サーバー処理の遅れ
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「削除」が出ない → UI変更またはアプリの古いバージョン
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再生画面に残る → キャッシュが古い
時間を置くと改善されることも多いです。
キャッシュ削除で改善することがある
キャッシュが古いままだと最新設定が反映されません。
Android
設定 → アプリ → YouTube →「キャッシュ削除」
iPhone
アプリ削除 → 再インストール(自動でキャッシュが消える)
PC
ブラウザ →「閲覧データ削除」→ キャッシュ画像・ファイル
再起動+再ログインで改善しやすくなります。
YouTubeにフィードバックを送るという選択肢
改善されない場合は、公式に意見を伝える方法もあります。
スマホ
プロフィール → ヘルプ → フィードバック
PC
画面下部の「フィードバックを送信」
例文:「ミックスリストを手動で完全削除できる機能を追加してほしい」
すぐ反映されるわけではありませんが、利用者の声が多いほど改善される可能性があります。
自作リストを活用すればYouTubeがもっと使いやすくなる
ミックスが気になる方ほど、自分のプレイリストを活用することで、視聴体験が大きく変わります。
公開設定の種類
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非公開:自分のみ
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限定公開:URLを知っている人
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公開:全ユーザーが視聴可能
目的に合わせて柔軟に使い分けられます。
● 自作リストのメリット
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好きな動画をまとめておける
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再生順を自分で調整可能
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AIが勝手にミックスを作りにくくなる
自分で整理していくことで、ホーム画面も見やすく整い、YouTubeがより快適な空間に変わります。
まとめ|ミックスと付き合うコツ
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ミックスはAIが自動生成するため完全削除は不可
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削除しても復活するのは仕様によるもの
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履歴管理・自動再生OFF・興味なし設定で表示を減らせる
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キャッシュ削除やアプリ更新で改善するケースも
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自作プレイリストを使えば、視聴環境を自分でコントロールできる
少し工夫するだけで、勝手に並ぶミックスが気にならなくなり、自分らしいYouTubeの使い方ができるようになります。
