居留守が逆に危険？今どきの防犯事情と今日からできる安心対策

「ピンポンって鳴ったけど、誰か分からないし出るのはちょっと…」

「どうせセールスか勧誘でしょ？居留守でスルーしよう」

――そんなふうに思って、ひっそり様子をうかがったこときっと誰しも一度はありますよね。

でも最近はこうした“出ない”という判断が、思わぬトラブルを招いてしまうケースが増えているんです。

特に一人暮らしの女性やご高齢の方を狙った事件では

「呼びかけに反応がなかったから留守だと思った」

「電気はついていたけど、誰も出てこなかったから侵入した」

といった犯人の供述も報告されていて、居留守がかえって“ここは入りやすい”というサインになってしまうこともあるんですよね。

この記事では、なぜ今の時代に居留守が危険なのか、実際に起きている被害例を交えながら、今日からすぐに始められる防犯対策についても分かりやすく紹介していきます。

無理せず取り入れられる方法ばかりなので、安心して暮らすためのヒントとして、ぜひチェックしてみてくださいね。

居留守に潜む落とし穴？ついやってしまいがちな3つの思い込み

 

思い込み①「出なければバレないでしょ」は危険な勘違い

「インターホンが鳴ったけど、知らない人っぽいし、とりあえず出ないでおこう」
こんなふうに無視してやり過ごすこと、ついありますよね。

でも実は、この“無反応”が狙われるきっかけになることがあるんです。

空き巣犯は、まずチャイムを鳴らして在宅かどうかを探ることが多いといわれています。

そして、反応がなければ「誰もいない家」と判断してターゲットにするんですよね。

つまり、中に人がいるのに出なかったということが、逆に「留守だ」と思わせてしまう可能性があるということ。

防犯のつもりで居留守を使ったのに、それがかえって危険を招いてしまうなんて、本末転倒ですよね。

思い込み②「家にいれば安心」は油断のもと

「空き巣って、誰もいないときを狙って入るんでしょ？」と思っていませんか？

たしかにそういうケースも多いですが、実は“在宅中”を狙った犯行も意外と少なくないんです。

たとえば、夜中に住人が寝ている隙に入る「忍び込み」や、昼間にこっそり侵入する手口も報告されています。

誰かが家にいるはずの時間帯だからこそ、逆に油断が生まれてしまうのかもしれませんね。

もしも居留守中に鉢合わせしてしまったら…と考えると、ゾッとしますよね。

パニックになるだけでなく、命の危険につながる恐れもあるんです。

家にいる＝安全とは限らないということ、意識しておきたいですね。

思い込み③「うちは大丈夫」はただの思い込みかも？

「うちはマンションだから大丈夫」

「うちの近所は治安がいいし」

――そんなふうに思って、つい気が緩んでしまうことってありますよね。

でも、そういった油断が狙われやすくなる原因になってしまうこともあるんです。

実際に起きた被害では

• 「玄関の鍵が開いていた」
• 「洗濯物から女性の一人暮らしと判断された」
• 「チャイムに何度も反応がなかった」

など、外から見える情報をもとに犯人がターゲットを選んでいたというケースも少なくありません。

「特に何もしていない＝隙がある」と見なされてしまうこともあるんですよね。

反応しないことで、かえって「入りやすい家だ」と思わせてしまうリスクもあるので、気をつけたいところです。

【体験談】「まさかうちが…」という気のゆるみ

筆者自身、以前は「マンションだし、防犯もそれなりだろう」と思ってあまり気にしていませんでした。ところがある晩、玄関の鍵をうっかり閉め忘れてしまったんです。

翌朝、ドアの前に見覚えのない足跡が残っていて、血の気が引きましたよ…。

それ以来、すぐに補助錠を取りつけて、防犯対策を見直すようになりました。

「まさか自分が」「まさかうちが」では遅いかもしれませんよね。日頃からのちょっとした意識が、安心につながるんだと実感しました。

実は見抜かれてるかも？“居留守”がバレる行動8選と今こそ見直したい防犯習慣

 

「ピンポンが鳴っても出なければ気づかれないはず」なんて思って、そっと息をひそめた経験、ありませんか？

でも実は家の中に誰かいるかどうかって、外から意外と分かってしまうんですよね。

特に空き巣などの犯人は、ちょっとした“生活のサイン”から在宅の有無を見抜くプロです。

今回は、そんな「居留守がバレやすい行動」について8つのチェックポイントをご紹介します。

いくつか心当たりがある…という方は、防犯対策を見直すチャンスかもしれません。

外から見抜かれる!? 居留守とバレやすい8つのサイン

空き巣は“複数の兆候”を組み合わせて狙ってくる

侵入犯は、ひとつの要素だけで行動を決めるわけではありません。
複数の状況が重なったとき、「今がチャンスかも」と判断することが多いんですよね。

たとえば…

• インターホンを鳴らしても出ない

• 微かに生活音が聞こえる

• 明かりが点いたり消えたりしている

• でも誰も出てこないまま

このようなサインが重なると「中に人はいるけど、出たくない＝居留守」と判断され、かえって狙われてしまう可能性もあるんです。

【体験談】テレビの音で、あっさりバレてた…

筆者も以前、「今日は出たくないし、居留守でいいや」と思って無視していたことがありました。

ところが、玄関の外から「中に誰かいそうだな」という声が聞こえてきてビックリ。

どうやら、テレビの音が漏れていたみたいなんですよね…。

それ以来、防音カーテンを取り付けて、テレビの自動オフ機能も活用するようにしました。

今日からできる！防犯意識を高めるチェックリスト

• 照明のオンオフは自然に見えるようタイマー機能を活用

• 電気メーターが丸見えの場合は、可能なら目隠しを検討

• ドアスコープにはカバーをつけて中の動きが見えないように

• 生活音は控えめに。BGMやホワイトノイズでごまかすのも◎

• ポストや宅配物はこまめに回収する習慣を

• カーテンは朝・夜で開け閉めをしっかり変える

• 夜間、人影が外に映らないよう遮光タイプのカーテンがおすすめ

• 宅配ボックスをよく使う方は、通知機能などを活用して放置を防ぐ

ちょっとした工夫でも、防犯対策の効果はぐっと高まりますよね。

「うちは大丈夫」と思い込む前に、一度ご自宅の環境を見直してみるだけでも、安心感が違ってくるはずです。

もう居留守に頼らない！日常でできる防犯の基本マナー3選

 

「知らない訪問者が来たら、とりあえず無視したほうが安全かな…」なんて思ってしまうこと、ありますよね。

ですが実は、その“完全スルー”がかえって危険を招くこともあるんです。

今回は、無理なく取り入れられる「居留守に頼らない防犯の基本3ステップ」をご紹介します。

ほんの少しの工夫で、安心感って変わってくるんですよ。

ステップ1：インターホンには“ひと声”だけでも対応しよう

ピンポンと鳴って、「誰か知らない人だし、出るのはちょっと…」と感じることってありますよね。

でも実は、声だけでも返事をするだけで「この家には人がいる」と思わせることができるんです。

「今、手が離せないので後でお願いします」といった短いひとことでもOK。

顔を見せなくても、在宅の存在を伝えるだけで、不審者へのけん制になるんですよね。

無言でやり過ごすより、ずっと安全につながります。

ステップ2：営業や勧誘ははっきり断る勇気を

玄関でのセールスや勧誘って、やんわり断ると逆に話が長引いてしまうこと、ありませんか？

「今は必要ありません」「ご遠慮ください」と、きちんと意思表示することが大切なんですよね。

もし口頭で断るのが苦手という方は、あらかじめ断り文句を準備しておくとスムーズですよ。

「急いでいるので失礼します」など、自分なりの言い回しを決めておくと安心です。

ステップ3：防犯グッズで備えをしっかりと

声掛けや対応に加えて、機器の力を借りるのもおすすめです。

最近は便利な防犯アイテムも増えていますよね。

• カメラ付きインターホン
  訪問者の姿を記録できるので、防犯意識の高い家庭だとアピールでき、相手への抑止力にもなります。

• スマートドアベル
  外出中でもスマホで対応できるタイプ。履歴が残るので、後で確認できるのも安心ポイントですよね。

• ドアスコープ用カバー
  ドアののぞき穴から中を見られないようにする基本アイテム。特に女性の一人暮らしではつけておきたいですよね。

 

【体験メモ】声をかけただけで、すぐ帰ってくれた話

ある日、筆者もインターホンが鳴ったときに「今は出られません」と一言だけ返したことがあります。

すると相手は無理に話しかけることもなく、そのまま立ち去ってくれました。

それ以来、玄関まで出なくても“無反応にならない”ことを心がけています。

ちょっとした対応でも、防犯効果はぐんと上がりますよね。

「とりあえず無視」から「ちょっと反応しておく」へ。そんな小さな意識の変化が、暮らしの安心を支えてくれるのかもしれません。

【ライフスタイル別】わたしに合った防犯対策、できてますか？

暮らし方や住まいの環境によって、防犯対策って少しずつ変わってきますよね。

一人暮らしか、在宅ワーク中心か、家族と住んでいるか——それぞれの生活スタイルに合わせて、最低限やっておきたいことと、できればプラスしたい工夫を表にまとめてみました。

あなたの暮らしに合う対策、いくつ取り入れられていそうですか？

防犯、ちゃんとできてる？チェックリストで自己診断！

日々のちょっとした行動が、じつは防犯対策につながっているんですよね。

つい忘れてしまいそうなこともあるかもしれませんが、ひとつひとつ見直してみませんか？

• インターホンが鳴ったら、なるべく出るようにしている

• 勧誘や不要な訪問は、きっぱりお断りしている

• 家にいるときでも、玄関のカギはしっかりかけている

• 室内の音や明かりが外に漏れすぎないよう気をつけている

• ドアスコープにはカバーをつけている

• 窓には補助錠や防犯フィルムを使っている

• 不審な来客や電話はメモなどで記録している

• 洗濯物は夜遅くまで外に干しっぱなしにしていない

• 近所の人とあいさつする習慣がある

ちょっと意識するだけで、リスクを減らせることって意外と多いですよね。

◆まとめ◆ 安心な暮らしは、“ちょっとした意識”から

居留守を完全にやめる必要はありません。

でも「何も反応せずひっそりやり過ごすだけ」では、防犯としては少し心もとないかもしれませんよね。

「この家には誰かがいる」

「警戒している」

という雰囲気を外に出すこと——それだけでも、犯罪を遠ざける力になります。

ちょっと声をかける、明かりや音で人の存在を伝える、防犯グッズを取り入れる。

そうした積み重ねが、安心できる毎日につながっていくんですよね。

「自分の身は自分で守る」という意識は、決して過剰でも大げさでもありません。

この記事が、防犯について考えるきっかけになればうれしいです。