日常生活やスポーツ、筋トレの話題で「握力って何kgくらいあればすごいの?」と気になることはありませんか。
体力測定や健康診断、あるいはSNSで他人の数値を目にして、自分の握力が平均なのかどうか分からず、不安になる人も少なくありません。
握力は数字で結果がはっきり出るため、つい他人と比べてしまいがちです。
ただし、握力もベンチプレスやスクワットと同様に、数字だけで単純に評価できるものではありません。
この記事では、
-
握力が「すごい」と言われやすい一般的な目安
-
年齢や性別による違い
-
数値を見るときの考え方や注意点
を中心に、握力との向き合い方を丁寧に解説します。
※本記事は、体力に関する一般的な目安や考え方を紹介するものであり、医学的・専門的な助言を行うものではありません。
体力や筋力には個人差がありますので、数値は参考程度に捉え、無理のない範囲で取り組むことをおすすめします。
一般的な目安として考えられる握力
握力については体力測定や統計データなどをもとにした「おおよその目安」が広く知られています。
学校の体力測定や健康診断、スポーツテストなどで一度は測った経験がある人も多いのではないでしょうか。
一般的には、成人男性で40kg前後、成人女性で25kg前後が、ひとつの基準として語られることが多い数値です。
この水準に達していると、
-
平均的な握力がある
-
日常生活で力不足を感じにくい
といった評価を受けやすく「特に問題のないレベル」と見られることが多くなります。
さらに、
-
男性で45〜50kg以上
-
女性で30kg以上
といった数値になると、周囲から
「握力が強い」
「すごいと言われやすい」
と感じられる場面も増えてきます。
ただし、ここで意識しておきたいのは、これらの数値はあくまで一般的な目安であり、すべての人に当てはまる絶対的な基準ではないという点です。
同じ数値であっても、体格や筋肉量、日頃の活動量によって、握力の意味合いは変わります。
数字は参考材料のひとつとして捉え、過度にとらわれすぎないことが大切です。
年齢や性別による違い
握力は、年齢や性別によって傾向が大きく異なる項目です。
一般的に、
-
若年層から中年層にかけては比較的高い数値が出やすい
-
高齢になるにつれて徐々に低下しやすい
と言われています。
これは、加齢に伴って筋肉量や筋力が少しずつ変化していくためです。
そのため、年齢が違う人同士で数値を比較しても、単純な優劣は判断しにくい場合があります。
また、男性と女性では
-
筋肉量
-
骨格
-
体格
といった違いから、平均的な握力にも差が出やすい傾向があります。
このような理由から、異なる年齢層や性別同士で数値を直接比較することには、あまり意味がない場合もあります。
握力を見るときは、「同じ年齢層・同じ性別の中でどうか」という視点を持つことが大切です。
握力は日常生活との関わりも大きい
握力は、スポーツや筋トレをしている人だけのものではなく、日常生活とも深く関わっています。
例えば、
-
物をしっかり持つ
-
フタを回して開ける
-
重い荷物を運ぶ
-
買い物袋を持ち上げる
といった動作には、一定の握力が必要です。
そのため、握力が極端に低い場合、
「フタが開けにくい」
「物を落としやすい」
といった不便を感じる場面が増えることもあります。
一方で日常生活に特に支障がなく普段の動作で困ることがなければ、数値が平均より多少低くても、過度に心配する必要はありません。
大切なのは、数字そのものよりも、生活の中で困っていないかどうかという点です。
数字だけで判断しないことが大切
握力は測定が簡単で、結果も数字としてはっきり出るため、
「高い=すごい」
「低い=弱い」
と判断されがちです。
しかし、握力もあくまで体力の一側面にすぎません。
例えば、
-
スポーツ経験が豊富でも握力は平均的
-
握力は強いが、持久力や全身運動は苦手
といったケースも珍しくありません。
また、
-
測定方法の違い
-
その日の体調
-
疲労の有無
によっても、数値はある程度変動します。
一度の結果だけで判断せず、あくまで目安として受け止める姿勢を持つことが大切です。
無理に鍛えすぎないことも重要
握力は、ダンベルやハンドグリップなどを使えば比較的簡単に鍛えられる部位であり、成果も数字として表れやすいのが特徴です。
そのため、「もう少し強くしたい」「数字を早く伸ばしたい」と思い、つい負荷をかけすぎてしまう人も少なくありません。
しかし、握力は手や指、前腕といった細かな部位が関わる動作が多く、無理をすると負担が集中しやすいという側面もあります。
特に注意したいのが、
-
手首や肘に違和感があるとき
-
疲労が強く残っている状態
こうしたタイミングで無理にトレーニングを続けてしまうと、
「なんとなく痛い」
「少し違和感がある」
といった軽い症状が、徐々に強い不調につながることもあります。
また、握力は日常生活でも頻繁に使うため、
-
仕事
-
家事
-
スマートフォン操作
などによる疲労が、知らないうちに蓄積しているケースもあります。
その状態でさらに負荷をかけると、回復が追いつかなくなることも考えられます。
握力を鍛える場合も、
-
短期間で数値を大きく伸ばすこと
よりも -
無理なく続けられること
を重視したほうが、結果的に安心です。
たとえ伸びるスピードがゆっくりでも、
-
体に違和感が出ない
-
継続できる
-
日常生活に支障が出ない
こうした状態を保ちながら行うほうが、長い目で見ると安定した握力につながります。
トレーニングは「頑張りすぎない判断」も含めて、ひとつの取り組みと言えるでしょう。
よくある質問(Q&A)
Q. 握力だけで体力の優劣は分かりますか?
A. 握力は体力を構成する要素のひとつにすぎず、それだけで体力全体の優劣を判断するのは難しいとされています。
体力には、筋力・持久力・柔軟性・バランス能力など、さまざまな要素が関係しています。
例えば、
-
全身運動が得意でも握力は平均的
-
握力は強いが持久力はあまり高くない
といったケースも珍しくありません。
そのため、握力の数値は「参考指標のひとつ」として捉えるのが適切です。
Q. 握力は年齢とともに必ず低下しますか?
A. 一般的には、加齢とともに握力が低下しやすい傾向があると言われています。
ただし必ずしも急激に下がるわけではなく日常生活で手をよく使っている人や、無理のない範囲で体を動かしている人では、比較的安定しているケースもあります。
年齢による変化は個人差が大きいため、
「若い頃より下がった=問題がある」
と考える必要はありません。
同年代の中でどうか、生活に支障がないかという視点が大切です。
Q. 握力は左右で差があっても大丈夫ですか?
A. 利き手と反対の手で多少の差が出ることは珍しくありません。
日常生活で使う頻度が違うため、ある程度の差が出るのは自然なことです。
大きな違和感や不便を感じていなければ、過度に気にする必要はありません。
ただし以前と比べて急に差が大きくなった場合や、痛みやしびれを伴う場合は、無理をせず様子を見ることが大切です。
Q. 握力を測るタイミングで数値は変わりますか?
A. はい、握力は測るタイミングによって多少変動することがあります。
-
疲労の有無
-
その日の体調
-
測定前に手を使った作業の有無
などによって、数値が上下することは珍しくありません。
そのため一度の測定結果だけで判断するのではなく、複数回測ったうえでの傾向を見るほうが参考になります。
握力は分かりやすい指標ですが、筋力全体の一部にすぎません。
ベンチプレスやデッドリフトなど、他のトレーニング種目にもそれぞれ目安があります。
気になる方は、以下の記事もあわせてチェックしてみてください。
