新年の伝統的な装飾品として知られる鏡餅ですが、どこに置くのが最適か疑問に思っている方も多いかもしれません。
この記事では玄関に鏡餅を設置すべきではない理由と、最適な設置場所について詳しくご紹介していきますね!
新年の飾りつけは日本の文化や伝統を深く理解する絶好の機会なので、この記事を参考に新しい年を迎える準備をしてみてくださいね!
玄関に鏡餅を置かない理由
鏡餅は正月の重要な縁起物ですが、地域によっては玄関に置くことを避ける風習が根強く残っています。それを以下より説明していきます。
玄関の文化的意味合い
多くの家庭では玄関は家の中でも比較的「低い地位」にある場所とされ、ここに鏡餅を置くことは適切ではないとされています。
伝統的な家屋では「下座」と呼ばれるこの場所に神様や先祖の霊を迎えるのは不適切と考えられています。
また、玄関は外からの汚れが持ち込まれる場所であるため清潔を保つべき鏡餅を置くにはふさわしくないとされるのです。
地域による習慣の違い
日本国内でも、鏡餅の飾り方や置き場所には地域によって様々な習慣があります。
一部の地域では玄関を神聖な場所とは見なされていないため、鏡餅を飾ることが避けられています。
一方、他の地域では玄関に鏡餅を置くことが一般的で特に問題視されていません。
それぞれの地域の風習を尊重し、家庭に合わせた方法で鏡餅を飾ることが大切ですね!
新年の玄関デコレーション!鏡餅の飾り方と注意点
新年を迎えるにあたり、家の玄関に鏡餅を飾る際に気をつけたいポイントがいくつかあるので一緒にみていきましょう!
玄関の清潔保持について
玄関は家の顔として、来訪者に与える印象が非常に大切ですよね!
また、神様を迎える場所としても常に清潔に保つことが重要とされています。
大掃除で玄関マットを新しくしたり、照明を点検したり壁やドアの汚れをきれいに拭き取るなど、清潔で心地よい環境作りを心がけましょう!
地域の伝統に対する配慮
日本には地域ごとに異なる習慣があります。
玄関に鏡餅を飾ることが避けられる地域もあるため、その地域の伝統や家族の慣習に敬意を表しながら鏡餅を飾ることが大切です。
安全性の確保
鏡餅を設置する際は、安全性にも注意が必要です。
通行の妨げにならない場所を選び、小さな子供やペットが触れないようにすることで、事故を防ぎましょう。
鏡餅の適切な設置場所
家の中でも特に精神的な安らぎを求める場所に鏡餅を飾ることが望ましいです。
お仏壇や神棚、床の間など祖先や神様を祭る特別な空間が理想的であり、新年の幸福と繁栄を願う伝統的な行為です。
しかし、現代の住環境では伝統的な家屋の減少に伴い、神棚や床の間がない家庭も増えています。
そうした状況ではリビングやダイニングなど、家族が集まる場所に鏡餅を設置するのも良いでしょう。
鏡餅は生活空間の高い位置に置くのが適しており、ダイニングテーブルやサイドボードの上がおすすめです。
キッチンは「火の神様」が宿るとされ神聖な場所とされますので、冷蔵庫の上など高い位置に鏡餅を置く際は、清潔を保つために専用の台を使用すると良いでしょう。
どの場所に鏡餅を置くにせよ、設置に心を込め家族の健康や幸福を願う心が何よりも重要ですね!
水回りで鏡餅を飾る際のポイント
水回りのエリア、特にトイレや洗面所、バスルームは通常、日常生活で不浄とされることが多いです。
それぞれの場所には特定の神様が宿るとされており、トイレには健康や子宝を司る厠神(かわやの神)がいるとされます。
水回りには水神(すいじん)がおり、水の生活における重要性を象徴しています!
鏡餅をこれらの場所に飾ることは、必ずしも不適切ではありませんが鏡餅は食品であるため、清潔でない場所に置くことに抵抗を感じる人もいるでしょう。
このような場合は食用ではないプラスチック製、ガラス製、紙製の鏡餅を使用し、装飾としての効果を保ちつつ、家庭の安全や健康を願う意図を示すことができますね!
玄関に神棚を設置する理由とその重要性
玄関は家の入口として、訪問者にとって最初に印象を与える場所です。
日本の多くの家庭では、玄関に神棚を設ける伝統があります。
この神棚は家の守り神を祭ることで家族の安全と幸福を願い、家全体を清める役割を担っています。
神棚に鏡餅を置くことによって、神様がその場所に常駐し外部からの不浄を払う役割を果たします。
また玄関にはしめ縄や門松を飾ることで、外部の悪から家を守るとされています。
現代では伝統的な床の間や大きな神棚を持つ家庭は減っていますが、多くの家庭で小さな神棚を設けて鏡餅を飾る習慣が続けられています。
これは伝統を大切にし、家族の安全を願う心が引き継がれているからです。
鏡餅の設置マニュアル
鏡餅の設置適期
一般に12月28日に鏡餅を飾るのが一般的です。
29日は「二重苦」として避けられることが多く、31日の大晦日も縁起が悪いとされるためです。
一方で、年末の忙しさを避けて早めに飾る家庭もあります。
通常、鏡餅は1月11日の「鏡開き」まで飾られこの日に割って食べることで新年の幸運と健康を祈ります。
鏡餅の方向性と位置
鏡餅は伝統的に家の「吉方向」または中心向きに設置されることが多いです。
吉方向は年によって異なるため、設置前にその年の吉方を調べることが推奨されます。
鏡餅の「前面」とは中心が盛り上がった側を指し、これを正面に向けて飾ります。
鏡餅の装飾順序
鏡餅を設置する際の順序は下に大きな餅、その上に小さな餅を置き、最上部に橙(だいだい)を載せるのが一般的です。
この配置は家族の健康や福祉を願う意味が込められています。
地域による鏡餅の装飾差
鏡餅の装飾は地域や家庭によって異なります。
一部の地域では餅の上に昆布やするめを置くのが伝統的です。
これらの装飾は地域特有の風習に従い、餅の上に乗せたり間に挟んだりして行われます。
鏡餅の処理方法
新年が過ぎた後の鏡餅の扱い方には、多くの家庭で注意が払われます。
鏡餅は神聖なものとされ、適切な処理が必要です。
一般的には正月後に行われるどんど焼きにて焼却されることが多く、これにより新年の感謝と次の年の安全を祈ります。
どんど焼きが行われない地域や参加できない場合は鏡餅を小さく切って食べることも一般的で、この際、新年の安泰を祈りながら感謝の心を持って食べることが重要です。
玄関に鏡餅を置く習慣のまとめ
玄関での鏡餅の設置は日本の多くの地域で見られる伝統ですが、地域によっては鏡餅を設置しない家庭もあります。
これは、玄関を比較的低い地位の場所と見なすからです。
現代の住環境や家族の価値観に合わせて鏡餅の置き方を選ぶことは、伝統を尊重しつつ新しい時代に適応する方法です。
鏡餅の設置は健康と幸福を願う私たちの姿勢を反映し、適切な場所での設置が地域や家庭の風習を尊重しながら新年を迎えることの大切さを象徴しています。
この記事を読んでいいお正月をお過ごしくださいね^^