お買い物の途中で思わぬセールに出会ったら、ついつい手が伸びてしまいますよね。
ジャムやパスタなどの保存食ならまだしも、問題は生肉の場合。
特に夏の熱い日は「急いで冷蔵庫に!」と焦ることも多いです。
そこで暑い夏と寒い冬、それぞれで肉の持ち運び時間がどう変わるか、見てみましょう。
また、生肉を家まで安全に運ぶためのコツも一緒に紹介します。
真夏の安全な生肉の持ち運び時間!
夏は特に生肉の持ち運び時間が短くなります。だいたい10分から30分が限界とされています。
保冷剤や氷を使わないで直射日光の下で持ち歩くと、10分もしないうちに肉は腐り始めてしまうことがあります。
気温が上がると肉の温度も急上昇し、細菌がどんどん増えてしまいます。
でも、ちょっとした工夫で30分ぐらいは大丈夫。生肉を保冷バッグに入れて、保冷剤や氷でぐるぐる巻きにしておけば肉はずっと新鮮なままですよ!
実際に試してみた経験から
私も実際に夏に生肉を買って保冷バッグに小さな保冷剤を何個か入れ、お店の無料の氷もたくさん入れて自転車で帰ったことがあります。
帰る頃には保冷剤も氷も溶けていましたが、肉はまだほんのり冷たかったんです。
それでも炎天下で30分以上も肉を持ち歩くのは、やっぱり避けた方が無難ですね。
肉を新鮮に保つためにも、温度管理はすごく大切だと実感しました。
冬の寒さを味方に!生肉の安全な持ち運び方法
冬の冷え込みは、生肉の持ち運びに意外にもプラスに働くことがあります。通常、冬場の生肉の適切な持ち運び時間は、約30分から1時間とされています。
この時間は気候や持ち運び方によって変わります。
生肉は冷蔵を必要とするため、外気が十分に冷たい場合は冷蔵庫のような環境を自然に作り出し理論的には長時間の持ち運びも可能になります。
特に寒い日には、1時間程度の持ち運びが全く問題ないこともあります。
ただし、冬であっても注意が必要な場合があります。
たとえば室内が暖房で暖かい場合です。
暖房が効いていると部屋の温度が上がり、生肉を安全に長時間保持するのが難しくなります。
このような状況では持ち運び時間を30分以内に抑えるのが賢明です。
また、冬の晴れた日には直射日光にも注意が必要です。
冬でも日差しが強い日は生肉の表面温度を上げ、腐敗を促すことがあります。
そのため直射日光や室内の暖房を避けて、肉を丁寧に持ち運ぶことが大切です。
腐った生肉の見分け方とそのリスク
腐敗した生肉は多数の細菌を抱えてリスクが あります。
腐る前の生肉が示す兆候と、それを見分ける具体的な方法を外見、臭い、触り心地の3点から説明します。
外見での識別ポイント
- 色が暗くなり、くすんで見える
- 肉汁がトレイの底に溜まる
- 白や緑のカビが発生する
新鮮な肉は明るい赤色やピンク色をしていますが、腐ると色が黒く変わります。
特にひき肉の場合、色の変化が目立ちやすいですからね!
トレイの底に肉汁が多く溜まっている場合、それは肉の旨味成分が流出しているサインです。見えるカビがある場合はその肉を食べることはできません!
カビは見えない胞子を広範囲に散布するため、一部にしか見えなくても、その肉は使用しない方が良いでしょう。
臭いでの識別ポイント
- 鋭い刺激臭がする
- 生臭い
- カビ臭い
新鮮な生肉はほとんど無臭に近いですが、腐敗すると特有の刺激臭がします。
鶏肉は新鮮な状態でも少し臭いがありますが、その臭いだけで判断するのは難しいです。
通常の臭いは他の変化と同時に起こります。
触り心地での識別ポイント
- ぬめりがある
- ねばねばして糸を引く
- 肉が柔らかくなり、ぶよぶよする
腐敗した肉は菌の繁殖によってぬめりが生じます。鶏肉はもともと少しぬめりがありますが、腐敗したときのぬめりは一般的なものよりも強く、糸を引くことがあります。
また、肉がぶよぶよと柔らかくなり弾力を失うのも腐敗の兆候です。
このように、肉が時間とともにその性質を失っていくのを見極めることが重要です。
生肉を安全に持ち帰るための注意点
生肉を持ち帰る際、注意すべき重要なポイントがいくつかあります。
特に心掛けたいのは次の3つです。
- 新鮮な肉の選択
- 氷や保冷剤を用いた冷却
- 特に傷みやすいひき肉の迅速な搬送
新鮮な肉の選択の重要性
買い物から帰るまでの時間が長引きそうな場合は、特に新鮮な生肉の選択が重要になります。
割引されている生肉は処理から時間が経っているため、新鮮なものよりも早く傷む可能性が高いです。
割引肉を買う時はすぐに家に帰れる日を選んで、迅速に冷蔵庫で保存するようにしましょう。
氷や保冷剤を使って肉を冷やす方法
氷点下でない限り、生肉を持ち帰るときは氷や保冷剤を活用することが推奨されます。
肉の上に保冷剤や氷を置くことで、下に冷たい空気が流れて肉を効果的に冷却します。
できれば、肉を保冷剤や氷で挟むことで、さらに均等に冷やすことができます。
傷みやすいひき肉の速やかな持ち帰り
生肉は空気と接触する面積が広いほど、腐敗しやすくなります。
特にひき肉は生肉の中でも最も腐りやすく品質が変わりやすいので、購入後は速やかに持ち帰り使用前には十分に鮮度を確認することが重要です。